それの捻挫は二分靭帯損傷かも!?
足の捻挫で多くみられる靭帯損傷は下の図の黒丸の部分の前距腓靭帯と言われる部分でおこります
しかし、いつもと同じような捻挫だと思っていても
別の部分の捻挫で靭帯を傷めてしまっていることがあります。
その中で多いのは、上の図の青丸で示した
二分靭帯が損傷を受けている場合です
二分靭帯は、足の甲の中に並んでいる骨をつなぎとめる役割を持っています
爪先立ちのような体勢で体重が足首に乗り、内側に足をひねった場合などにこの怪我はよく起こります
足首の怪我で腫れているときには、普通の捻挫と見分けがつかない場合がよくあります
しかし、二分靭帯損傷は、押さえたとき痛い部分が違うので、専門の人は見分けることは可能です。
ただの捻挫と思っていたら、いつもはくるぶし辺りだけの腫れなのに足の甲部分まで腫れがあったり内出血が大きく出てきたりしている場合は
二分靭帯が付着している骨ごとはがれてしまっている剥離骨折の場合も考えられます
どんな症状なの?
まず歩くことが困難になるほどの痛みがあり
押さえて強い痛みを感じる部分を確認した際に、写真の×印の部分に強い痛みを感じられます
また、怪我をして翌日くらいには足のくるぶし外側に大きな皮下出血(内出血)が上の写真のように出てきてびっくりされる方もいます
内出血が多く出てきている場合は単なる捻挫だけではなく剥離骨折も懸念されますので
その場合には、レントゲンで剥離骨折の有無を確認して頂きます
どれくらいで治るの?
治療としては、最初はギプスなどでしっかり固定して、徐々に包帯などの固定に切り替えていき
約2~3週間安静にすれば、腫れや痛みのほとんどが引きます。
捻挫したときに、足首以外の場所が痛い場合や、いつまでも痛みが引かない場合にはご相談ください